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♪ El Matador ♪
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cactus2
第七話

大変々々

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 煉瓦不足の失業対策浄化槽も出来上がった頃、ようやく新しい煉瓦が焼き上がり、棟梁達も嬉しそうに煉瓦積みを再開しました。 ところが三日目の朝、C君から「大問題発生、すぐそこに行くから待っていてくれ」との一報が入りました。
 その一週間程前に、例の村長一味が私道の問題で私が言うことを聞かないもんで、農地委員会に垂れ込み、委員を連れて来るからというので、C君が支持者を集めてくれ、待ち構えていたのに、誰も来ないという事件が有りました。
 この時は私の土地権利書を見た元村長が、全然問題ない、これじゃ農地委員も来る訳がない、馬鹿馬鹿しいということでお開きになり、村長一味もいちゃもんつけるのを諦めざるを得ないだろうと思ったのです。

 ところが、ほどなくやって来たC君の話では、今度は地区役場がやって来て、工事差し止めの紙を貼っていったというのです。
 事情聴取するから明朝9時にこれこれの資料を持って出頭せよという招請書を見せられました。
 ところがその招請書の宛名はC君になっていて、住所は「無番地」、「無番街」となっていて、誰のどの土地なのかも分からない代物です。
 でも、兎に角柱と言う柱に「閉鎖」の紙を巻き付けられ、可哀想な棟梁達は仕事が出来なくなってしまいました。

 元村長が早速役所のエライさんのアポを取って呉れて、翌朝定刻に出頭しました。 アポを取る時の電話の調子がかなり親しそうだったので、鶴の一声でオーケーになることを期待していましたが、残念ながらそうは行きませんでした。 きちんとした測地をすることと、周辺住民の意見を反映することとなりました。 私有地なのに何故と割り切れぬ思いも有りますが、私有地の中をバスが通り抜けることの珍しくないお国柄、郷に入っては郷に従わなければならないのでしょうか。
 と、いう訳で、次号はいつになることやら、、、、、
アスタ・マニャーナ!!!

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